残置物撤去業者は4つの業種に分かれている|許可の照合のしかたと、見積書で金額が動く条件

残置物撤去業者は4つの業種に分かれている|許可の照合のしかたと、見積書で金額が動く条件

相続で実家が空き家になり、家具も家電も布団もそのまま残っている。自分で運び出すのは無理だと分かったので業者に頼もうと検索したら、似たような会社が何十件も並んでいた。どこも「残置物撤去」と書いてあるのに、料金の出し方も載っている許可もばらばら。そうした方に向けた記事です。

2016年から6年間、僕は大手の不動産・建築会社で、地主の方を相手に土地有効活用のコンサルティング営業をしていました。残置物の撤去作業そのものを請け負ったことはありません。ただ、家の中の物を残したまま引き取れる相手がいること、そのときに契約へ何を書いておくかは、実務をしていた当時の現場で扱っていました。

結論から書きますね。残置物撤去業者と名乗っている会社は、実は4つの別々の業種に分かれています。根拠になる許可が違い、金額の決まり方も違う。だから何社も並べて料金だけを比べても、答えは出ないんです。

先に決めるのは「どの業種に頼む話なのか」のほうになります。そこが決まると、確かめるべき許可が1つに絞れて、見積もりも同じ土俵に乗ってきます。

この記事では業種の分かれ方から入って、許可の照合手順、無許可業者のサイン、見積もりの準備、見積書の読み方、契約に書く項目、解体を挟むときの順番、もめたときの相談先の順に進みますね。

法令と制度は、e-Gov法令検索・環境省・国民生活センターで確認したものだけを載せました。2026年9月時点の内容としてお読みください。

残置物撤去業者と名乗っている会社は、4つの業種に分かれている

残置物撤去業者と名乗っている会社は、4つの業種に分かれている

検索結果に並ぶ会社は、同じ言葉を看板にしていても中身が違います。持っている許可も、得意な場面も、金額の出し方もそろっていません。

先に全体像を置いておきますね。

業種根拠になる許可向いている場面金額の決まり方
収集運搬・処分の業者一般廃棄物処理業の許可または市区町村からの委託家財を全部出したい量と品目の積み上げ
遺品整理の業者同上(買取が付くなら古物商許可も)仕分けから任せたい間取り単位のパック料金が多い
解体の業者建設業の許可・解体工事業の登録建物ごとなくしたい解体工事の見積もりに別枠で乗る
不動産の買取業者宅地建物取引業の免許そもそも手放したい買取価格から差し引かれる

業種1|収集運搬と処分を行う業者

家から出た物を運び、処分先まで持っていく会社です。一般家庭から出る廃棄物を業として運ぶには、その区域の市町村長の許可が要ります。

出典:e-Gov法令検索「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」

量と品目を積み上げて金額を出すため、見積書がいちばん細かくなる業種でもあります。ただし仕分けまでは含まない契約も多いので、何をどこまでやってもらえるのかは確認しておいてください。

業種2|遺品整理を行う業者

家の中を仕分けるところから引き受ける会社になります。供養や書類の捜索を合わせて請けるところも多く、間取り単位のパック料金を出してくるのが特徴です。

遺品整理士といった資格は民間の認定で、廃棄物を運ぶ資格とは別物になります。運搬は許可を持つ会社と組んで行う形もあるため、誰が運ぶのかを聞いておいてください。

業種3|解体工事を行う業者

建物を壊す会社です。解体で出た廃材の処理責任は元請業者にありますが、所有者が置いていった家財の処理責任は所有者の側に残ります。

出典:環境省「建築物の解体時等における残置物の取扱いについて(通知)」(環循適発第1806224号・平成30年6月22日)

つまり「家財ごと壊してください」という頼み方は、筋として通りません。解体業者が家財を引き受ける場合も、その部分は別の枠組みで処理されます。

業種4|不動産の買取業者

家を買い取る会社です。家財が残った状態でも取引が成り立つ場合があり、撤去の手配は買主側で行って、その費用が買取価格に反映されます。

現金で払う費用が出ていかない代わりに、受け取る金額が下がる形になりますね。価格がどう決まるのかは訳あり物件買取はいくらで決まるのかにまとめてあります。

片付けが終わらないと不動産会社には見せられない。実務をしていた当時、そう考えておられる方に会いました。でも僕が先にうかがっていたのは、その家をどうしたいかのほうでした。物を出す前に決めておくことがあるからですね。

残置物撤去業者の許可は、市区町村ごとに照合する

残置物撤去業者の許可は、市区町村ごとに照合する

会社の選定でいちばん先に見るのは料金ではなく許可です。ここを外すと、渡した家財がどこへ行ったか分からなくなる場面があります。

照合の手順は3つです。3つの許可の違いを先に並べておきますね。

許可の名前出すところ何ができるか更新の間隔
一般廃棄物処理業の許可その区域の市町村長家庭から出た物の収集運搬・処分1年を下らない期間ごと
産業廃棄物処理業の許可都道府県知事事業活動で出た廃棄物の収集運搬・処分5年を下らない期間ごと
古物商の許可都道府県公安委員会中古品の売買更新の定めなし

手順1|家庭から出る物は一般廃棄物として扱われる

一般廃棄物の収集運搬を業として行う会社は、その区域を管轄する市町村長の許可を受けなければならないと定められています。産業廃棄物の収集運搬の許可は都道府県知事が出すもので、家庭から出る物の運搬には使えません。

環境省も、産業廃棄物処理業の許可や古物商の許可では家庭の廃棄物を回収できないと明記しています。

出典:e-Gov法令検索「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」環境省「廃棄物の処分に「無許可」の回収業者を利用しないでください!」

手順2|許可番号と有効期間を市区町村の一覧で照合する

一般廃棄物処理業の許可には有効期間があり、1年を下らない政令で定める期間ごとに更新を受けなければ効力を失う決まりです。産業廃棄物のほうは5年を下らない期間なので、一般廃棄物の許可は更新の間隔がそれだけ短いわけですね。

だから「以前に見たことがある会社だから」では足りません。国民生活センターは、市区町村のホームページや窓口への問い合わせで一般廃棄物処理業の許可業者を探すよう案内しています。その家がある市区町村の一覧に、いま名前が載っているかどうかを見てください。

出典:国民生活センター「不用品回収サービスのトラブル-市区町村から一般廃棄物処理業の許可を受けず、違法に回収を行う事業者に注意!-」(2022年11月2日公表)

手順3|買い取りが付くなら古物商の許可を番号で見る

家財の一部を買い取ってもらう話が出たら、古物商の許可が関わってきます。この許可を出すのは都道府県公安委員会です。

古物商は営業所ごとに公衆の見やすい場所へ標識を掲示する義務を負い、さらに氏名または名称・許可をした公安委員会の名称・許可証の番号をホームページ上で公衆の閲覧に供することも義務づけられています(事業の規模が著しく小さい場合などを除く)。会社のサイトを開けば、番号まで確かめられる作りになっているわけです。

出典:e-Gov法令検索「古物営業法」

片付けが終わらないと不動産会社には見せられない。実務をしていた当時、そう考えておられる方に会いました。でも僕が先にうかがっていたのは、その家をどうしたいかのほうでした。物を出す前に決めておくことがあるからですね。

無許可の残置物撤去業者を見分ける4つのサイン

無許可の残置物撤去業者を見分ける4つのサイン

無許可の会社は、広告の出し方に共通点があります。4つのうち2つ当てはまったら、いったん止めてください。

国民生活センターへの不用品回収サービスに関する相談は、2021年度に2,000件を超えました。広告を大々的に出している会社が必ずしも許可業者とは限らないと、同センターは注意を呼びかけています。

出典:国民生活センター「不用品回収サービスのトラブル-市区町村から一般廃棄物処理業の許可を受けず、違法に回収を行う事業者に注意!-」(2022年11月2日公表)

サイン1|「無料回収」と安い定額だけが前に出ている

回収そのものを無料だと打ち出したり、定額パックや積み放題の金額だけを大きく見せたりする広告は要注意です。実際には人件費や廃棄費用が別名目で乗って、作業後に高額な請求になった事例が公表されています。

軽トラックのパック料金で申し込んだつもりが、積み込み後に25万円を請求されたという相談も出ています。その場で支払わされたあとでは、取り返すのに時間がかかってしまいますね。

サイン2|広告の量で信用させようとしてくる

チラシやインターネット広告の露出量は、許可の有無と関係がありません。国民生活センターが名指しで注意しているのが、まさにこの誤解です。

「地域ナンバーワン」「年間実績何千件」といった表現も、許可の代わりにはなりません。見るのは自治体の一覧のほうになります。

サイン3|産業廃棄物の許可番号や古物商の番号だけを載せている

サイトの会社概要に番号が並んでいても、それが産業廃棄物処理業の許可や古物商の許可だけなら、家庭から出る家財の運搬はできません。番号があることと、必要な番号があることは別です。

環境省の案内でも、この組み合わせは「依頼してよい業者」の根拠にならないと整理されています。

サイン4|一般廃棄物処理業の許可を聞いても書面が出てこない

市区町村名を挙げて「この市の一般廃棄物処理業の許可はありますか」と聞くのが、いちばん早い確かめ方になります。委託を受けている場合はその旨を、許可がある場合は許可証の写しを出せるはずです。

無許可の会社に渡した物が不法投棄された場合、市区町村の側で適正処理を確認できません。出した側の責任が消えるわけではないので、ここは値段より先に見てください。

片付けが終わらないと不動産会社には見せられない。実務をしていた当時、そう考えておられる方に会いました。でも僕が先にうかがっていたのは、その家をどうしたいかのほうでした。物を出す前に決めておくことがあるからですね。

残置物撤去業者に見積もりを頼む前にそろえる5つの情報

残置物撤去業者に見積もりを頼む前にそろえる5つの情報

見積もりの金額が会社ごとにばらつくとき、原因は会社の差ではなく、渡した情報の差であることが多いものです。同じ5つを全社に渡すと、初めて金額の差が会社の差になります。

情報1|間取りと延床面積

部屋数と広さは、作業人数と日数の見積もりに直結します。登記事項証明書や固定資産税の納税通知書に床面積が書いてあるので、記憶ではなく書面の数字を伝えてください。

古い家だと増築部分が登記に入っていない場合があります。その部分も口頭で添えておくと、後から追加になりにくいんです。

情報2|搬出経路と駐車できる場所

前面道路の幅、トラックを停められる位置、玄関までの段差、集合住宅ならエレベーターの有無。ここが厳しい現場ほど、人手で運ぶ距離が延びて金額が動きます。

道路が狭くて2トン車が入らない場合、小型車で往復する分の費用が乗ります。先に伝えておけば、見積もりの段階で織り込んでもらえるわけですね。

情報3|家の中の写真

部屋ごとに1枚ずつ、押し入れと天袋を開けた状態でもう1枚。物置と庭とベランダも撮ってください。屋外に置かれた物は見落とされやすく、当日の追加になりやすい場所です。

写真があると、現地調査に来る前の段階で概算が出てきますね。何社かに絞り込む作業が一気に早くなります。

情報4|残す物と出す物の線引き

「仏壇は残す」「アルバムは全部取っておく」「家電は全部出す」。この線引きを文章にして渡すと、後で話が食い違う余地が減ります。

まだ決めきれない物があるなら、その旨も書いてください。保留の箱を1つ作っておく段取りにしてもらえる場合があります。

情報5|作業できる日と、いつまでに終わらせたいか

売却の決済日や解体の着工日が決まっているなら、その日付を先に伝えてください。日程に余裕がないほど、選べる会社が減って金額も上がりやすくなります。

逆に時期を指定しない相談なら、閑散期に合わせた提案が出てくる場合もあります。急いでいるかどうかは、隠さずに伝えたほうが得です。

片付けが終わらないと不動産会社には見せられない。実務をしていた当時、そう考えておられる方に会いました。でも僕が先にうかがっていたのは、その家をどうしたいかのほうでした。物を出す前に決めておくことがあるからですね。

残置物撤去業者の見積書で確かめる4か所

残置物撤去業者の見積書で確かめる4か所

金額の総額だけを見比べても、比べたことになりません。見るのは4か所で、どれも「後から増える条件」に関わる場所です。

見る場所書かれていないと何が起きるか
作業の範囲庭や物置が範囲外だったと当日に分かる
追加料金の条件増えた理由を後から示してもらえない
処分先運び先が許可の区域の外になる
別料金の品目家電4品目が当日に別請求で乗る

確認1|作業の範囲がどこまで書いてあるか

母屋の室内だけなのか、物置や庭も入るのか。「一式」とだけ書かれた見積書は、当日に解釈が割れます。

範囲の欄に場所の名前が並んでいる見積書を選んでください。書き方そのものが、その会社の仕事の丁寧さを映します。

確認2|追加料金が発生する条件

量が想定を超えたとき、階段作業が発生したとき、処理に特別な費用がかかる品目が出たとき。この3つの条件と単価が書いてあるかどうかを見ます。

条件が書かれていない見積書は、金額が動かないという意味ではありません。動いたときに根拠を示せないという意味になります。

確認3|処分先をどう書いているか

自社で処理するのか、どこへ搬入するのか。一般廃棄物の収集運搬の許可は、積卸しを行う区域を管轄する市町村長が出すものなので、運び先が別の市区町村になる場合は話が変わってきます。

出典:e-Gov法令検索「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」

搬入先を聞いて答えられない会社は、この一点で候補から外して構いません。

確認4|別料金になる品目の扱い

エアコン、テレビ、冷蔵庫と冷凍庫、洗濯機と衣類乾燥機。この4品目は家電リサイクル法の対象で、他の家財とは別のルートに乗ります。

料金を支払うと家電リサイクル券が発行され、その券に記載された番号で、自分の廃家電がメーカーに引き渡されたかどうかを確認できます。見積書にこの4品目が別行で立っているかを見てください。

出典:環境省「廃棄物の処分に「無許可」の回収業者を利用しないでください!」国民生活センター「不用品回収サービスのトラブル-市区町村から一般廃棄物処理業の許可を受けず、違法に回収を行う事業者に注意!-」

片付けが終わらないと不動産会社には見せられない。実務をしていた当時、そう考えておられる方に会いました。でも僕が先にうかがっていたのは、その家をどうしたいかのほうでした。物を出す前に決めておくことがあるからですね。

残置物撤去業者との契約に書き込む4項目

残置物撤去業者との契約に書き込む4項目

口頭で合意した内容は、当日になると双方の記憶が食い違うものです。4項目を書面に落としておけば、そこで止まります。

項目1|残す物の目録

残す物を文章と写真で一覧にして、契約書に添えます。点数が多いなら、部屋ごとに分けて番号を振ってください。

国民生活センターには、大切な書類は残す約束だったのにアルバムや使用中の電話機まで処分され、処理場へ運ばれた後では取り戻せないと言われた事例が寄せられています。

出典:国民生活センター「遺品整理を頼むときは、事業者選びは慎重に」(2025年10月30日公表・見守り新鮮情報第525号)

項目2|価値のありそうな物が出てきたときの扱い

長く放置された家は、中に何があるのかを所有者自身も把握できていないものです。作業中に出てきた現金や貴金属、骨董をどう扱うのかを、先に決めておいてください。

遺品整理と買い取りをセットで請ける形は手間が減る反面、費用が上乗せされ得ると僕は考えています。実例を見たわけではありませんが、把握していない物を売る側に回ってもらう形になるので、目録と報告の手順を契約に入れておくほうが安全です。

項目3|追加費用の上限と、その場で決めない連絡方法

当日に追加が出たとき、いくらまでなら承諾するのか。上限を超える場合は作業を止めて連絡してもらう、という一文を入れます。

作業が終わった後に高額な請求を受けて、その場で支払ってしまった相談が実際に公表されています。連絡の方法と宛先まで書いておくと、判断する時間が確保できますね。

項目4|作業完了時の引き渡し状態

物を出すところまでなのか、掃き出しまでなのか、清掃まで含むのか。「空にする」という言葉だけでは、どの状態を指すのかが決まりません。

完了時に写真を撮って共有してもらう取り決めも、合わせて書いておいてください。遠方にお住まいで立ち会えない場合ほど効いてきます。

実務をしていた当時にも、家財を置いたまま引き取ってくれる会社はありました。その契約では「これは残してほしい」の線引きを、必ず書面へ落としていたんです。契約書に何をどう書くかの整理からご相談されたい場合は、お問い合わせからどうぞ。

解体を予定しているなら、残置物撤去業者に頼む順番が決まっている

解体を予定しているなら、残置物撤去業者に頼む順番が決まっている

建物を壊す予定があるなら、撤去と解体のどちらを先に動かすかで手戻りが出ます。順番は3つに分かれていて、どれも施主の側に役目があるものです。

順番1|残置物の撤去を先に済ませる

解体に伴って出た廃材の処理責任は元請業者にあり、所有者が残していった物の処理責任は所有者の側です。環境省の通知は、解体を行う際には解体前に所有者等が残置物を適正に処理する必要があると明記しています。

この通知は、リフォーム工事のように解体以外の場合も同じ考え方だと補足していますね。

出典:環境省「建築物の解体時等における残置物の取扱いについて(通知)」

順番2|解体の届出は施主が着手7日前までに出す

床面積の合計が80平方メートル以上の建築物の解体工事は、分別解体等の計画などを都道府県知事へ届け出る対象になります。届け出るのは発注者または自主施工者で、工事に着手する日の7日前までと定められています。

出典:e-Gov法令検索「建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律」

実務では解体業者が代行してくれる場合もありますが、法律上の義務者は施主の側です。撤去の日程が押すと、この7日が丸ごと後ろへずれます。

順番3|石綿の事前調査は元請が行い、費用は発注者が負担する

解体等工事の元請業者は、特定工事に当たるかどうかを書面と目視で調査し、その結果を発注者へ書面で交付して説明しなければなりません。発注者はこの調査に要する費用を適正に負担し、調査に協力する義務を負います。

出典:e-Gov法令検索「大気汚染防止法」

見積書に調査費が乗っているのは、法律がそう組み立てているからです。値切る対象ではないと考えておいてください。解体が終わった後の登記については滅失登記の必要書類は?相続した家を解体したときの手続きと1か月の期限にまとめてあります。

片付けが終わらないと不動産会社には見せられない。実務をしていた当時、そう考えておられる方に会いました。でも僕が先にうかがっていたのは、その家をどうしたいかのほうでした。物を出す前に決めておくことがあるからですね。

残置物撤去業者ともめたときの相談先は2つ

残置物撤去業者ともめたときの相談先は2つ

話が食い違ったまま作業が進んでしまった場合の相談先は、決まっているんです。支払ってしまった後でも、先に相談してください。

相談先1|消費者ホットライン188

料金や契約の内容でもめたときの窓口です。局番なしの188にかけると、身近な消費生活センターや相談窓口につながります。

出典:国民生活センター「消費者ホットライン」

クーリング・オフができないと書かれた書面にサインをさせられた、という相談も寄せられています。書面の文言がそのまま通るとは限らないので、自分で結論を出す前に相談してください。

相談先2|その家がある市区町村の廃棄物の担当課

許可を出している主体は市区町村です。無許可の疑いがある会社に頼んでしまった場合の相談先も、ここになります。

処分の方法そのものが分からないときも、同じ窓口で聞けますね。国民生活センターも環境省も、市区町村の案内するルールで処分するよう繰り返し呼びかけています。

片付けが終わらないと不動産会社には見せられない。実務をしていた当時、そう考えておられる方に会いました。でも僕が先にうかがっていたのは、その家をどうしたいかのほうでした。物を出す前に決めておくことがあるからですね。

残置物撤去業者に関してのよくある質問

残置物撤去業者に関してのよくある質問

残置物撤去業者に、立ち会わずに任せることはできますか?

日程の都合でできない場合もありますね。そのときは残す物の目録を写真付きで渡し、作業前と作業後の写真を送ってもらう取り決めを書面に入れてください。処理場へ運ばれた後では取り戻せません。

残置物を置いたまま家を売ることはできますか?

買取なら、家財が残った状態でも取引が成り立つ場合があります。撤去の費用が買取価格から差し引かれる形になるので、自分で頼んだ場合の見積もりと比べて選ぶ話になりますね。田舎の家の出口については田舎の空き家処分はどの順番で動くかにまとめてあります。

残置物の撤去費用は、売ったときの税金で戻りますか?

国税庁が譲渡費用として挙げているのは、仲介手数料や測量費のように売るために直接かかった費用です。家財の処分費はここに並んでいないため、売却益から差し引く形にはなりません。

出典:国税庁「No.3255 譲渡費用となるもの」

相続した空き家を売る場合は、別の特例の要件を先に確かめてください。中身は空き家の3,000万円控除は何が変わった?に書きました。

まとめ

まとめ

残置物撤去業者は、収集運搬の業者、遺品整理の業者、解体の業者、不動産の買取業者という4つに分かれています。料金を比べる前に、どの業種に頼む話なのかを決めてください。

許可は市区町村ごとに照合します。家庭から出る物の運搬には一般廃棄物処理業の許可か市区町村からの委託が要り、産業廃棄物の許可や古物商の許可では代えられません。更新の間隔が短い許可なので、その家がある市区町村の一覧でいまの状態を見てください。

見積もりは5つの情報をそろえてから頼みます。間取りと面積、搬出経路、家の中の写真、残す物と出す物の線引き、日程。同じ紙を渡した相手どうしの金額だけが、比べる意味を持ちます。

契約書には4項目を書き込みます。残す物の目録、価値のありそうな物が出てきたときの扱い、追加費用の上限と連絡方法、完了時の引き渡し状態。口頭の合意は当日に消えます。

解体を挟むなら、撤去が先で、着手7日前までの届出は施主の役目になります。段取り全体は空き家の片付けは出口を決めてから始めるに置いてあるので、合わせて読んでみてください。

頼み先が決まらないまま何か月も止まってしまう。この段階でつまずく方は本当に多いんです。どこに当たればいいか分からないまま止まっているなら、お問い合わせからご相談ください。家の状態とご予定をうかがったうえで、どの業種から当たるかの整理をお手伝いします。個別の争いに関するご相談は、法律上、弁護士以外がお答えできない決まりがありますので、その場合は弁護士におつなぎしますね。

ABOUT US
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高槻 翔太
元・土地活用コンサルタント。宅地建物取引士(試験合格) ・FP2級保有 。 2016年より、大手不動産・建築会社で、土地有効活用のコンサルティング営業を6年間しており、地主様の資産運用・相続税対策を支援 。 現在は不動産特化の専門家として、SUUMOや朝日新聞社「相続会議」など大手メディアを中心に累計1,500記事以上を執筆・監修 。 現場で見てきた「放置空き家の悲劇」や「兄弟間の相続トラブル」を防ぐため、綺麗事抜きで「1円でも多くお金を残し、ご縁を守る」ための本音のノウハウを発信中。 >> 詳しいプロフィールと当サイトの理念はこちら